2020. 6. 8

【ALMAメールマガジン】天の川銀河中心の超巨大ブラックホール「いて座A*」の瞬きを検出

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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2020年6月8日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。

 
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Pick up!
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◆天の川銀河中心の超巨大ブラックホール「いて座A*」の瞬きを検出
―ブラックホールごく近傍からの放射か―

慶應義塾大学の岩田悠平氏(博士課程3年)らの研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて天の川銀河中心核「いて座A*(エー・スター)」が放つ電波の強さの精密測定に成功しました。その結果、いて座A*の電波強度は、1時間以上の時間をかけてゆっくりと変化しながら、時折30分程度の短い周期的な変動(瞬き)を見せることが分かりました。本研究によって、電波強度の変化をもとに超巨大ブラックホールのごく近傍で起きている現象を描き出せる可能性が示されました。これは、一般相対論で記述される強重力場下の時空構造の理解につながる大変重要な研究成果です。

 
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Topics
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◆銀河形成理論に再考を迫る、宇宙初期の回転円盤銀河
ビッグバンで宇宙が始まって以来138億年の歴史の中で、私たちが住む天の川銀河のようなほとんどの銀河は、小さな銀河が長い時間をかけて合体することで成長し、現在のような巨大な姿になったと考えられています。しかし、アルマ望遠鏡による観測で、宇宙年齢が現在のわずか1割だった時代に、大きな質量を持つ回転円盤銀河があったことが明らかになりました。これは、従来の銀河形成の理論モデルに疑問を突きつける重要な成果です。


◆アルマ望遠鏡のしくみ 第2回 たくさんのアンテナをつないでひとつに「電波干渉計」
アルマ望遠鏡のしくみとそのヒミツを解き明かす連載の第2回目は、たくさんの望遠鏡をつないで1つの仮想的な巨大望遠鏡を作り上げる「電波干渉計」のしくみに迫ります。回答するのは、東アジア・アルマ望遠鏡 教育広報主任の平松正顕 国立天文台助教です。

 
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Afterword
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アルマプロジェクトでは、最新成果や電波観測のしくみ、宇宙を身近に感じるトピックスなど、宇宙の魅力を写真やイラストで紹介する 『季刊 アルマ望遠鏡ニュース』 を創刊しました。以下のウェブサイトからダウンロードできます。
さらに、アルマ望遠鏡や電波天文学を楽しく学べるウェブサイト 『アルマキッズ』 では、音楽や動画配信のほか、たとえ話などを使って最新の観測成果をわかりやすく解説しています。子どもも大人も楽しめる内容になっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

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