17日間続いていたアルマ望遠鏡現地雇用職員組合によるストライキは終了し、9月9日から通常観測を再開することになりましたのでお知らせします。
合同アルマ観測所のピエール・コックス所長は、「雇用側と職員組合が合意に達したことに安堵しています。これにより、世界最大の電波望遠鏡プロジェクトを再開させることができ、素晴らしい観測成果を出し続けることができます。」と、アルマ望遠鏡国際パートナーを代表してコメントしています。
握手を交わす合同アルマ観測所長のピエール・コックス氏(右)と
職員組合代表のビクトル・ゴンザレス氏(左)。
Credit: ALMA(ESO/NAOJ/NRAO), M. Minguell
現地雇用職員組合と雇用者である米国北東部大学連合(AUI)による新しい合意によれば、2014年1月1日よりアタカマの観測所及びサンティアゴの事務所における勤務時間が短縮されます。さらに、一時金の支払い、ストライキ中の給与の支給、高地業務に対する手当の増額、および賃金水準の低い職種に対する小幅な昇給が認められています。
AUIの在チリ代表であり法的雇用主であるエドアルド・ハーディー氏は「今回の合意は、関係者全員が満足できるものになりました。」とコメントしています。
今回の合意により、世界第一線の観測施設の実現に尽力してきたチームの結束を強め、アルマ望遠鏡による科学観測を再開することになります。
合意書にサインする、AUI在チリ代表のエドアルド・ハーディー氏(右)
とビクトル・ゴンザレス氏(左から2人目)。
Credit: ALMA(ESO/NAOJ/NRAO), M. Minguell