2015年1月22日にサンチャゴ日本人学校で恒例のサマーキャンプが開催され、低学年(小学1年から4年, 23名)を対象として星空を見る会が開催されました。国立天文台チリ観測所から亀野誠二教授と澤田剛士助教が、講師として天体観望のお手伝いを務めました。
就寝用のテントが張ってある芝生の広い校庭の脇に望遠鏡や双眼鏡を据え、薄明の残る21:40頃から天体や星座を観察し始めました。まずは沈みかけの月齢2.5の月を望遠鏡で導入すると、「でこぼこ(クレーター)や影のところ(地球照)が見える!」と歓声が上がります。すばるやオリオン大星雲など明るくて見やすい天体は人気があり、望遠鏡に行列ができます。一方で、地球に接近中のLovejoy彗星(C/2014 Q2)や球状星団きょしちょう座47などはぼんやりとしか見えないので反応は今ひとつでしたが、先生方は「見えたこと」に感激しているようでした。最後は終了時間間際に昇ってきた木星。縞模様や衛星がよく見えて、よい締めになりました。
国立天文台チリ観測所では、今後も子供たちが宇宙を体験する機会に協力していきたいと考えています。