首都のサンティアゴでは、新型コロナウイルスのパンデミックを封じ込めるためのロックダウンが敷かれ、直接に顔を合わせて講話ができるかどうか危ぶまれました。開催1週間前には平日昼間の外出が許可される準ロックダウンになり、学校へ訪問して講話をすることができました。それでも屋内で10人を超えた集まりが禁止されているため、9学年が2−4学年ごとに別れ、3回講話することになりました。講話では、チリで観察できる冬の星座(南半球の7月は冬です)やアタカマでの星空、そして天の川の正体が星の集合の「銀河系」であることや、その中心部で天体の非常に強い活動があることなどを紹介しました。アタカマの星空は世界一と言われるほどに美しく、いて座やさそり座の方向にある天の川の中心部は空の高いところを通り、雄大な自然の中で見る何処よりも濃い天の川の様子は忘れることのない思い出となるでしょう。今はパンデミック対策による制限でチリ国内を自由に旅行することができませんが、日本人学校の皆さんがアタカマの素敵な夜空を眺められるよう、普通の日々が早くに訪れることを願ってやみません。