日米の新たなパートナーシップで世界最高性能望遠鏡の感度向上へ

米国国立電波天文台(NRAO)と国立天文台は、世界最高性能のミリ波サブミリ波電波望遠鏡であるアルマ望遠鏡の能力をさらに向上させるため、新たな協力を行うことで合意し、協定を締結しました。この協定にもとづく協力を通じて、今後2年強でバンド2受信機用に高性能コンポーネントを提供し、また現在進行中の広帯域感度アップグレード(WSU)の一部である、バンド6受信機のアップグレード(拡張バンド6受信機の開発)を加速させる予定です。

「この合意はWSUの開発を加速させ、NRAOと国立天文台との長く将来性のある協力関係の基盤を確固たるものにします。アルマ望遠鏡は強力な国際協力関係によって実現しています。アルマ望遠鏡が今後数十年にわたって世界の天文学における基本的な装置であり続けることは、アルマのすべての国際パートナーにとって重要なことです。」と、NRAOで北米アルマのディレクターを務めるフィル・ジュエル氏は語っています。

NAROと国立天文台は両者の技術設計、製造、試験の専門性を活用し、新しい受信機コンポーネントの開発、製造、統合や試験を協力して実施します。これらの取り組みの中には、国立天文台の先端技術センターで製作される超伝導体-絶縁体-超伝導体(SIS)ミキサーの設計開発も含まれます。この技術はアルマ望遠鏡の受信機の感度を大幅に向上させるものです。

東アジア・アルマプロジェクトマネージャを務める国立天文台のアルバロ・ゴンサレス氏は次のように述べています。「国立天文台とNRAOは、バンド2受信機の製作と、WSUの重要な要素である拡張バンド6受信機の開発において、両者の専門知識を最大限に活用するために協力関係を深めていきます。このように互いに協力しながら取り組むことは、電波天文学の持続可能な長期的発展にとって極めて重要です。」

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