国連事務総長がアルマ望遠鏡サイトを訪問

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国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、チリのアタカマ砂漠にある望遠鏡サイトを訪問しました。写真は、グテーレス事務総長(中央)と観測所の運営に欠かせないアンテナメンテナンスチーム。(クレジット: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)、R.Bennett)

国際連合(国連)のアントニオ・グテーレス事務総長、世界で最も大規模かつ高感度な望遠鏡の一つであるアルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)を訪問し、その高度なシステムが宇宙からの信号を捉えている現場を視察しました。アルマ望遠鏡は、ヨーロッパ(欧州南天天文台)、北米(米国国立電波天文台)、東アジア(日本の国立天文台)、そしてチリ共和国の協力によるパートナーシップで運営されており、これらの国々が協力して、単独では建設できなかった規模の天文観測施設を作り上げました。

チリは「天文学の楽園」と呼ばれています。そのためアルマ望遠鏡は、地球上で最も高く乾燥した場所の一つである同国アタカマ砂漠のチャナントール高原に建設されました。この場所は南天の空を鮮明に観測でき、また高原の大気は、アルマ望遠鏡が行うミリ波・サブミリ波観測に理想的な条件です。

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観測所の実験室では、アルマ望遠鏡の運用・保守計画コーディネーターを務めるオクタビオ・エルナンデス氏が、グテーレス事務総長にアンテナの受信機の動作について説明しました。(クレジット: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)、R.Bennett)

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グテーレス国連事務総長と、アルマ望遠鏡のパートナーおよびスタッフの代表者。左から順に、イバン・ロペス(合同アルマ観測所安全部門)、ルイス・チャバリーア(欧州南天天文台)、ショーン・ドハティ(合同アルマ観測所所長)、グテーレス国連事務総長、パウリナ・ボカス(国立電波天文台)、そして国立天文台の南谷哲宏准教授です。(クレジット: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)、R.Bennett)

アルマ望遠鏡について
アルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計、Atacama Large Millimeter/submillimeter Array: ALMA)は、欧州南天天文台(ESO)、米国国立科学財団(NSF)、日本の自然科学研究機構(NINS)がチリ共和国と協力して運用する国際的な天文観測施設です。アルマ望遠鏡の建設・運用費は、ESOと、NSFおよびその協力機関であるカナダ国家研究会議(NRC)および台湾国家科学及技術委員会(NSTC)、NINSおよびその協力機関である台湾中央研究院(AS)と韓国天文宇宙科学研究院(KASI)によって分担されます。アルマ望遠鏡の建設と運用は、ESOがその構成国を代表して、米国北東部大学連合(AUI)が管理する米国国立電波天文台が北米を代表して、日本の国立天文台が東アジアを代表して実施します。合同アルマ観測所(JAO)は、アルマ望遠鏡の建設、試験観測、運用の統一的な執行および管理を行なうことを目的とします。

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