ACA12mアンテナ1号機を用いてOrion KLと言う天体にあるCS分子が出した電波スペクトルを解析しました (回転遷移J=3-2, 146.969026 GHz)。 146.945GHz辺りのスペクトルは、天体と観測者との間のドップラー効果で周波数が動いて見えていることによってできたものです。スペクトルの裾がわずかに広がっているように見えるのは、星形成領域でよく見られるoutflowという特徴的なスペクトルの形を示します。他の望遠鏡などで観測されたスペクトルとほぼ同じ強度で観測されていることから、ACAアンテナの性能が十分発揮され電波を集めていることが確認できます。
NEW ARTICLES
2023 5.30
アルマ望遠鏡本格運用開始10周年記念式典を東京で開催
アルマ望遠鏡は、2013年3月の本格運用開始から今年で10周年を迎えました。アルマ望遠鏡は、東アジア・北米・欧州が共同で南米の…
2023 5.29
M87巨大ブラックホールの降着円盤とジェットの同時撮影に初めて成功
国立天文台などの研究者が参加する国際研究チームは、楕円銀河M87の中心にあるブラックホールの影とそこから放出される強力なジ…
2023 5.22
名古屋大学の梅畑豪紀さんがアルマ望遠鏡を使った成果で令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞
名古屋大学の梅畑豪紀さんが、令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。