毎年夏に開催される国立天文台野辺山宇宙電波観測所の特別公開が、今年も8月27日に開催されました。開始直後からあいにくの雨模様でしたが、1600人を超える来場者で展示エリアは活気に満ちていました。
アルマ望遠鏡は、1982年に開所した野辺山宇宙電波観測所の次の世代の望遠鏡として検討が始まったという経緯から、毎年この特別公開に参加しています。今年も、最新の成果やアルマ望遠鏡の装置を紹介する展示パネルと、標高5000mのアルマ望遠鏡山頂施設現地を模した1/10000スケールのジオラマ、国立天文台が開発したバンド10受信機を展示したほか、惑星と銀河の誕生をテーマとしたミニ講演を行いました。また野辺山特別公開としては初めての試みとして、ヴァーチャルリアリティ(VR)ゴーグルを使った現地疑似体験企画を実施しました。VRゴーグルでの体験は、実際に現地に行ったことのあるスタッフもその再現度の高さに太鼓判を押すほどで、一般の方は立ち入ることのできない標高5000mでの風景や夜空を多くの方に体験していただくことができました。
- VRゴーグルを装着してアルマ望遠鏡現地を疑似体験している様子。
- アルマ望遠鏡の仕組みと最新成果の紹介に、多くの方が耳を傾けてくださいました。