2013年10月24日~12月5日に公募されたアルマ望遠鏡の科学観測サイクル2観測提案募集に対し、世界中から1382件の提案が寄せられました。これらに関わる天文学者の数は、3000名を超えます。
アルマ望遠鏡を運用する合同アルマ観測所のピエール・コックス所長は「これだけ多くの提案が寄せられたことは、アルマ望遠鏡が世界中の研究者コミュニティに支持され、また関心を持たれているということの証で、とてもうれしく思います。」と語っています。またアルマ望遠鏡の科学運用部長を務めるラース・ニーマン氏は「(現在実施中の観測期間である)サイクル1に対する観測提案の応募数は1131件でしたから、今回はさらにアルマ望遠鏡に対する関心と支持が増したということになります。」と語っています。また、アルマ望遠鏡プロジェクト自体の国際性を反映して、国際共同チームからの観測提案も数多く含まれています。
科学観測サイクル2は、2014年6月から17カ月にわたって実施されます。
寄せられた観測提案は5つのカテゴリーに分類されており、最も応募数が多いのは『星間物質・星形成・星間化学(カテゴリー3)』分野(26.3%)と『銀河・活動銀河核(カテゴリー2)』分野(25.8%)でした。この他、21.3%が『宇宙論・遠方宇宙(カテゴリー1)』、17.4%が『星周円盤・太陽系外惑星・太陽系(カテゴリー4)』、9.1%が『恒星進化と太陽(カテゴリー5)』分野となっています。
観測提案で要求された観測時間の総計は7314時間になります。世界中の顕著な功績を挙げた天文学者80人からなる審査委員会が、寄せられた観測提案の審査を行います。審査結果は2014年4月に公表される予定です。