着々と組み立てが進む3台の日本のアンテナ

アルマの各種装置の組み立ては、標高2900mにあるOSFと呼ばれる山麓施設で行い、完成後に特殊な台車を使ってアンテナを標高5000mにあるAOSと呼ばれる望遠鏡サイトまで運搬します。標高5000mでは、働く人達が高山病になったり、判断能力が低下したりしますので、その危険性を避けるため、このような手順をとっています。

OSFに到着した日本の3台のアンテナ架台部は、到着翌日から2日間にわたり、300トン クレーンを使って、アンテナ組み立て用基礎に無事設置されました。初日には、1時間ほどで、まず1台目のアンテナをクレーンで吊り上げて基礎へ設置する作業が完了しました。翌2日目には、同様に残りの2台の設置が行われました。1台が約80トンもあるアンテナ架台を正確に所定の場所に設置する事は困難であると予想されていましたが、国立天文台職員や日本と現地の建設業者との連携により思いのほかスムーズに設置作業を進める事ができました。

作業終了後は、アンテナ3台の地上輸送とOSFでのアンテナ設置の完了を祝福して、アルマ合同事務所(JAO)のMassimo Tarenghi 所長も現場に駆けつけてくれました。現在では、写真にありますように、アンテナ主鏡部 の組み立てが始まっています。

NEW ARTICLES