アルマ望遠鏡山麓施設でとらえたアイソン彗星

太陽に接近中のアイソン彗星を、アルマ望遠鏡山麓施設(標高2900m)でとらえました。11月21日(チリ時間)にデジタル一眼レフカメラで撮影された写真では、日の出直前の東の空、アンデスの山々からちょうど顔をのぞかせるように長い尾を伸ばす彗星の姿が写しだされています。

アイソン彗星は、11月29日の近日点(彗星がたどる軌道のうち、最も太陽に近づく点)通過に向けて地球からは見にくい位置に移動していますが、12月上旬には太陽から遠ざかっていく彗星の姿を日本から見ることができると期待されています。彗星は地球の北半球の側に回り込むような軌道を持つため、南半球のチリでは近日点通過後はほとんど見ることができません。

(写真:澤田剛士)

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