ALMA / 45m / ASTE ユーザーズミーティングを開催

2021年1月5日から7日にかけて、ALMA / 45m / ASTE ユーザーズミーティングがオンライン形式で開催されました。アルマ望遠鏡、野辺山45m電波望遠鏡、アステ望遠鏡の運用にあたる国立天文台スタッフとユーザーとが、日本、台湾、韓国、チリ、中国から合計で138名参加しました。

国立天文台が運用するこの3つの望遠鏡は、大学などに所属する研究者からの観測提案に基づいて観測を実行する「共同利用観測」を行っています。ユーザーズミーティングは、ユーザーである研究者と望遠鏡の運用を行う国立天文台のスタッフが一堂に会し、望遠鏡の現状と最新の観測成果、今後の運用予定などを共有・議論する場です。

例年は対面で開催していますが、今回は新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインで開催されました。アルマ望遠鏡関連では、望遠鏡運用やハードウェア・ソフトウェア開発の現状、次の観測サイクルに向けた観測提案募集についての説明や、今年打ち上げ予定のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や理論研究とアルマ望遠鏡とのシナジーをテーマにした研究成果の発表がありました。また、野辺山45m電波望遠鏡の最近の研究ハイライトと今後の運用方針の説明、アステ望遠鏡の現状と日本学術振興会科学研究費補助金を活用したアステ望遠鏡での新しい研究計画の説明があり、ユーザーと国立天文台の運用スタッフとの議論が行われました。また、ポスター発表として29件の研究発表があり、発表資料とウェブ上のスプレッドシートを活用して質疑応答が行われました。

今回のユーザーズミーティングでは、参加者の2割弱が学生、3割弱が若手研究者であり、バランスの取れた年齢構成となりました。

 

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アルマ望遠鏡の現状を紹介する、国立天文台のアルバロ・ゴンサレス 東アジア・アルマプロジェクトマネージャ。
Credit: NAOJ

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