水野範和教授が令和6年度外務大臣表彰を受賞
アルマ合同観測所副所長を務める、国立天文台アルマプロジェクトの水野範和(みずの のりかず)教授が令和6年度外務大臣表彰を…
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2022年7月15日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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Pick up!
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◆ビックバンから5億年後の宇宙で銀河回転のはじまりに迫る
早稲田大学、筑波大学、国立天文台および四国学院大学の研究者を中心とした国際研究チームは、132.8億光年かなたの銀河を観測し、銀河が回転している兆候を見つけました。これまでに見つかった中で、最遠方の回転円盤銀河です。その回転速度は秒速50キロメートルほどであり、天の川銀河の回転運動に比べて遅く弱々しいため、回転運動が発達していくそのはじまりをとらえたと考えられます。銀河の形成過程を理解するための大きな手がかりとなることが期待されます。
https://alma-telescope.jp/news/press/macs1149-202207
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Topics
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◆巨大な赤ちゃん星を取り巻く降着円盤の発見
中国科学院上海天文台のシン・ルー氏らの国際研究チームは、銀河系中心部に、太陽の32倍の質量をもつ赤ちゃん星(原始星)を取り巻く降着円盤を発見しました。これほど巨大な原始星の周りに降着円盤が観測された例は珍しく、さらには、この降着円盤には二本の渦巻き腕が見られます。渦巻き腕は、1万年以上前に別の天体が接近・通過した影響によって形成されたと考えられます。今回の発見は、これまでよくわかっていなかった重い星の形成にも、軽い星と同様に降着円盤を介した成長過程が関係している可能性を示すものです。
https://alma-telescope.jp/news/accretiondisk-202206
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Events
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◆ 特別公開2022「野辺山40年と新しい挑戦」
日時:2022年8月28日 9:00-16:00
場所:野辺山宇宙電波観測所
オンライン企画は10:30-15:30 インターネット配信でお送りします。
今年は「現地」と「オンライン」両方のイベントを予定していますが状況により変更する可能性もあります。
開催状況についてはウェブサイトをご参照ください。
詳細
https://www.nro.nao.ac.jp/visit/open2022/
◆ 2022年2月5日(土)に行われました
「小惑星Kokubunji誕生7周年記念イベント 宇宙講演会 in国分寺」がYouTubeにて配信されています。
講師:淺田 正一郎((一財)日本宇宙フォーラム 宇宙政策調査研究センターフェロー)
「民間宇宙開発最前線」
阪本 成一(国立天文台 教授)
「アルマ望遠鏡が描く最新の宇宙像」
内容:国内外のスペースポートや商業有人宇宙船など民間宇宙開発の旬な話題から、
アルマ望遠鏡が切り拓く最新の天文学のディープな話まで
宇宙の魅力をお届けする講演会を動画でお送りします。
詳細
https://www.youtube.com/watch?v=2Jx_-izDCJE
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Afterword
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7月12日、NASAからジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の初観測画像が公開されました。ハッブル宇宙望遠鏡と比べてもその鮮明さは歴然としています。
アルマ望遠鏡は東京から大阪の一円玉を見分けられるほどの視力を持っていますが、視野が狭くピンポイントでしか観測できません。
単独で観測ポイントを特定するのは、地図もなく砂漠のなかで1粒の砂を探すようなものです。なので、ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡などの視野の広い望遠鏡の観測画像を元に観測ポイントを絞り込んでいます。可視光望遠鏡の観測画像はアルマ望遠鏡にとっては地図にあたるのです。
今後はその地図にJWSTの観測画像が仲間入りし、アルマ望遠鏡と合わせてさらに天文学が発展していくことが期待されます。
アルマ望遠鏡の視力についてはこちらをご覧ください
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アルマ合同観測所副所長を務める、国立天文台アルマプロジェクトの水野範和(みずの のりかず)教授が令和6年度外務大臣表彰を…
この研究成果は、2024年10月7日に欧州南天天文台(ESO)他からプレスリリースされたものです。詳しくは、ESOのプレスリリース(…