2013. 5. 26

【 ALMA Mail Magazine 】 2013年5月26日号 ~日本のアンテナ設置完了!~

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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2013年5月26日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array < http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/> ====================================================================
――― 国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま ―――
毎月月齢16の夜にお届けしているアルマ望遠鏡メールマガジン。
国立天文台が進めているアルマ計画の近況をお届けいたします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
ならびにアルマ望遠鏡Twitterアカウント http://twitter.com/ALMA_Japan
をご覧ください。
INDEX
アルマ通信
 5月14日 「アルマ望遠鏡開所記念講演会」インターネット中継
 5月22日 日本地球惑星科学連合2013年大会にブース出展
PICK UP!
 アルマ望遠鏡日本製パラボラアンテナ16台の山頂施設設置が完了
イベント情報
 - 6月 5日 プラネタリウム@京都市青少年科学センター
 - 6月 9日 パネル展@神戸市立青少年科学館
 - 6月30日 プラネタリウム@足立区ギャラクシティ
 - 9月 1日 THE世界一展@うめきたグランフロント大阪
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 ■ 最新情報 / アルマ通信 ■
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◎ 5月14日 「アルマ望遠鏡開所記念講演会」インターネット中継
2004年から国立天文台が東アジア・北米・欧州の国際協力の下、南米チリ
共和国アタカマ高地に建設を進めてきたアルマ望遠鏡の開所式が、2013年
3月13日にチリ共和国アタカマ高地で執り行われました。これを記念して、
日本での関係者向け開所記念講演会を5月15日に開催しました。また、
記念講演についてはインターネットでの中継を行い、録画映像をご覧いた
だけます。
[アルマ通信] 「アルマ望遠鏡開所記念講演会」インターネット中継
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2013/0514post_494.html
[Ustream] 「アルマ望遠鏡開所記念講演会」 記念講演:長谷川哲夫
http://www.ustream.tv/recorded/32850537
◎ 5月22日 日本地球惑星科学連合2013年大会にブース出展
5月19日から24日まで、千葉県の幕張メッセ国際会議場で開催されている
日本地球惑星科学連合2013年大会に、国立天文台チリ観測所はブース出展
しています。ブースではポスター展示と映像上映、パンフレットなどの配布
をしています。また、解説員がアルマについてご紹介したり、個々の質問に
答えたりしました。
[アルマ通信] 日本地球惑星科学連合2013年大会にブース出展
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2013/05222013.html
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 ■ PICK UP! ■
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◎ アルマ望遠鏡日本製パラボラアンテナ16台の山頂施設設置が完了
2013年4月26日(チリ時間)、アルマ望遠鏡で日本が開発を担当した直径7m
のパラボラアンテナの最後の1台が標高5000mの山頂施設に設置されました。
これで、日本製の全16台のパラボラアンテナの設置が完了したことになり
ます。
アルマ望遠鏡は東アジア、北米、欧州とチリ共和国の国際共同プロジェクト
として推進されており、日本は16台のパラボラアンテナ(直径12mアンテナ
が4台、直径7mアンテナが12台)、3つの周波数帯の電波を受信する高感度
電波受信機(米欧が開発するものも含め、全66台のアンテナに搭載)、そし
て16台のパラボラアンテナで集められた信号を処理する相関器の開発を分
担しています。16台のパラボラアンテナ、受信機、相関器からなるシステム
を「アタカマコンパクトアレイ(Atacama Compact Array, ACA)」と呼び、
アルマ望遠鏡のアンテナ群の中心付近に、その名の通りコンパクトな配列で
設置されます。ACAは、米欧が開発する50台の12mアンテナではとらえきれ
ない大きく広がった天体が発する電波を余すところなくキャッチすることが
でき、アルマ望遠鏡が撮影する電波写真をより高精度なものにすることが可
能になります。
また2013年3月にチリ・サンティアゴで開催されたアルマ評議会において、
ACAの別名を故 森田耕一郎 国立天文台チリ観測所教授の名を冠した「モリタ
アレイ」とすることが、全会一致で決定されました。ハッブル宇宙望遠鏡や
ハーシェル宇宙望遠鏡など海外の天文学者の名を冠する望遠鏡は多くありま
すが、日本国外に設置される望遠鏡に日本人の名前がつくのは初めてのこと
です。
[プレスリリース] 日本製パラボラアンテナ16台の山頂施設設置が完了
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201305077095.html
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 ■ イベント情報 ■
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◎ 6月 5日まで プラネタリウム
 「天文学が変わる!史上最大 アルマ望遠鏡」
[詳細] 京都市青少年科学センター
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/index.html
◎ 6月 9日まで パネル展「次世代望遠鏡でみる宇宙」
[詳細] 神戸市立青少年科学館
http://www.kobe-kagakukan.jp/
◎ 6月30日まで プラネタリウム
 「アタカマ天文台だより」
日時:土日祝日に開催 (1)12:00- (2)15:00-
場所:東京都足立区 ギャラクシティ
[詳細] ギャラクシティ
http://www.galaxcity.jp/
◎ 9月 1日まで THE世界一展 ~魅せますニッポンの技と人~
場所:大阪府 ナレッジキャピタル イベントラボ
  (うめきた・グランフロント大阪 The Lab. 1階入口)
時間: 11:00 – 20:00 (最終受付19:00)
展示協力:「地球の目をつくる」
[詳細] THE世界一展
http://the-sekai1.jp/
■詳しくは、アルマ望遠鏡ウェブサイトをご覧ください。
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/ (日本語)
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/e/ (英語)
■アルマ・メールマガジン バックナンバー
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/mailmagazine/
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 ■ あとがき ■
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標高5000メートルの地に、日本の16台すべてのアンテナの設置が完了しま
した。今までになかった高精度パラボラアンテナの開発、製造にかかわって
きたすべての人々にとって、嬉しく感慨深い節目の日を迎えました。そして、
16台のアンテナを含むアタカマコンパクトアレイという望遠鏡システムには、
「モリタアレイ」の別名が命名されました。
アルマ望遠鏡のアンテナは一見ランダムに並んでいるようですが、緻密な計
算を経てその配列が決められています。アンテナをどのように並べたら天体
からの電波をもれなく受信することができるのか、その直径は何mが最も適
しているのか、また、そのために必要なアンテナ数は何台なのか、それらを
シミュレーションによって導き出す際、中心的な人物として貢献したのが、
故 森田耕一郎教授です。試験観測の結果、広がった天体からの電波をもれ
なく観測するという目的は十分に達成されていることが証明され、モリタア
レイは今年から科学観測に使用されています。
日本からアルマ望遠鏡への最大の貢献であるモリタアレイは、その高い性能
で人類の宇宙観に新たなページを加えてくれることでしょう。
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
 お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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