アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2017年1月14日号
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今夜は「月齢16」、アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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pick up!
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◎アルマ望遠鏡バンド5受信機、ファーストライト達成
スウェーデン・オランダ・アメリカの研究機関が協力して開発・量産した
新しい受信機「バンド5受信機」がアルマ望遠鏡に搭載され、初観測に成功
しました。現地での組み込みには国立天文台も協力しました。これによって
アルマ望遠鏡ではこれまで観測できなかった、波長1.4~1.8mmの電波を観測
することが可能になります。特に水分子が出す電波(波長1.64mm)の観測に
大きな期待がかかります。地球では生命に欠かせない水ですが、太陽系内や
銀河系内などさまざまな場所に存在していることがわかっています。比類なき
解像度と感度を持つアルマ望遠鏡で水分子を探査することで、さまざまな天体
における水分子の分布を詳細に描き出すことが可能になることでしょう。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/12215_3.html
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topics
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◎アルマ望遠鏡の管理協定書に署名
2016年11月17日、日本の国立天文台、米国北東部大学連合、欧州南天天文台は、
アルマ望遠鏡の三者管理協定書(ALMA Trilateral Management Agreement)に
署名を行いました。各地域の執行機関がアルマ望遠鏡の管理運用において果たす
べき責任と任務を明記し、円滑にアルマ望遠鏡を運用していくための協定書です。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/1216post_690.html
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event
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◎2月4日(土)19:00~20:30
葛飾区郷土と天文の博物館 星の講演会
「暗黒宇宙を切り開く アルマ望遠鏡」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所助教)
会場:葛飾区郷土と天文の博物館(東京都葛飾区)
定員:165名(事前申込制、多数の場合は抽選)
申込締切:1月20日(必着)
参加費:200円
詳細・申し込み:葛飾区郷土と天文の博物館
http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/kdm/index.php?app=event&mode=detail&data_id=723
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afterword
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2017年最初のメールマガジンをお届けしました。年末年始はいかがお過ごしでした
でしょうか。
年初にはアメリカでアルマ望遠鏡広報担当者の国際会議が開催され、参加
してきました。アルマ望遠鏡は日本の国立天文台、アメリカ国立電波天文台
(米国北東部大学連合が運営)、欧州南天天文台の3者が執行機関として協力し、
現地での運用は合同アルマ観測所が担っています。今回の会議はこれら4者の
広報担当者が集まって、今後の広報活動を支える戦略プランを練り上げることが
目的でした。2日間の膝詰めの議論でプランが出来上がり、今後はこれに沿って
広報活動を展開していくことになります。
アルマ望遠鏡の広報は、このメールマガジンをはじめ、メディア向けのプレス
リリースやウェブサイト、SNS、講演会、パンフレット制作など大変多岐に渡り
ます。なかでも最も大切なのは、代表的な観測成果を紹介するプレスリリース
です。アルマ望遠鏡の観測をもとにした研究論文はこれまでに500本以上が出版
されており、研究分野を大きく揺るがすものもあれば、研究を着実に進めていく
一歩となるのもまで多岐に渡ります。その中でプレスリリースされるものはごく
一部。プレスリリースされる成果の裏には、その何倍ものたくさんの成果が積み
重ねられており、さらにその裏にはアルマ望遠鏡の運用を支える研究者や技術者、
事務職員のはたらきがあります。こうした「裏方」の様子もまた魅力的です。
実は現在、アルマ望遠鏡ウェブサイトのリニューアルを進めています。これまで
どおりタイムリーに研究成果やニュースをお伝えすることはもちろん、画像や
映像をより見やすく、そして成果の裏側にある物語も魅力ある形でお伝えできる
よう鋭意努力中です。ぜひご期待ください。
今年もアルマ望遠鏡へのご支援とご声援を、よろしくお願いいたします。
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自然科学研究機構 国立天文台 チリ観測所
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Millimeter/submillimeter Array(ALMA), NAOJ.
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