三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2016年12月15日号
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今夜は「月齢16」、アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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pick up!
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◎アルマ望遠鏡、惑星の種の成長に迫る
アルマ望遠鏡を使った若い星HD 142527の観測により、この星の周囲を
円盤状に取り巻く塵粒子の大きさを高い精度で見積もることに成功しました。
また、円盤内で塵の性質に偏りがあることも初めて明らかになりました。
これらの発見は、アルマ望遠鏡が非常に高い感度を持ち、塵からの電波の
「偏光」を高い精度で測定できたことによるものです。今回実証された手法
を他の天体にも適用することで、若い星の周囲で塵が成長していく様子を
明らかにすることができ、惑星誕生過程の理解に大きく貢献することが期待
されます。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201612058078.html
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topics
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◎ガスと塵の分布が示す惑星誕生の証拠
アルマ望遠鏡を使った若い星HD163296の観測から、この星のまわりに
少なくとも2つの惑星が作られつつあることがわかりました。HD163296
を取り巻く塵とガスの円盤に、明瞭な暗い隙間が見つかったのです。
隙間を詳細に調べた結果、これらの惑星は土星ほどの大きさと考えられ
ます。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/1214post_689.html
◎名古屋市科学館で第22回アルマ望遠鏡公開講演会開催
1月26日(土)、名古屋市科学館で国立天文台講演会/第22回アルマ望遠鏡
公開講演会『アルマ望遠鏡で探る星と惑星の誕生』を開催しました。200名
を超える方々が参加され、熱心にメモを取ったり講演後に講師を囲んで質問
を投げかけたりと、天文学やアルマ望遠鏡に対して高い関心をお持ちの方が
多かった講演会でした。
今回の講演会はYouTubeとニコニコ生放送でも中継しました。YouTubeの録画は
リンク先でご覧いただけます。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2016/120722_1.html
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event
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◎「森田耕一郎 メモリアルコンサート ~星の彼方へ」のお知らせ
2017年1月6日(金)、アマチュアヴィオラ奏者でもあった故森田耕一郎
国立天文台教授を記念するコンサートが東京文化会館にて開催されます。
森田教授は野辺山ミリ波干渉計の建設に尽力され、アルマ望遠鏡で日本が
開発を分担した「アタカマコンパクトアレイ」の設計を行い現地での
システム評価などで活躍されましたが、2012年に不慮の事故に巻き込まれて
急逝されました。今回のコンサートは、研究者であるとともにヴィオラ奏者
としても活躍された森田教授を偲び、森田教授の奥様をはじめ、ゆかりの
ある音楽家が集うことで実現したものです。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2016/1213post_688.html
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afterword
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2016年最後のメールマガジンをお届けいたしました。今年は皆様にとって
どのような年でしたでしょうか?
アルマ望遠鏡からは、今年もさまざまな観測成果をお届けできました。
3月には、うみへび座TW星を取り巻く塵の円盤の詳細な画像を発表しました。
多くの天文学者が息を飲むほど高精細な惑星誕生現場の画像であり、また
地球に似た軌道を持つ惑星がまさにできつつあるのではないか、という
解釈もたいへん興味深いものでした。
[参考] 地球に似た軌道を持つ惑星の誕生現場を若い星のまわりで初めて観測
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/0331post_646.html
また6月には、131億光年かなたの銀河に酸素を検出したというニュースを
お知らせしました。これは観測史上最遠の記録を更新するものでした。日本の
研究者を中心とする成果であったことから、新聞やテレビなどでも多く報道
されました。遠くの宇宙を調べることは過去の宇宙を調べることにつながります
ので、宇宙初期で銀河がどのように誕生し進化したか、という大きな謎に
挑む一歩となりました。
[参考] アルマ望遠鏡、観測史上最遠方の酸素を捉える
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201606177957.html
2016年10月から開始された科学観測サイクル4では、1年間で約400件の
観測テーマが実行される予定です。来年もきっと、アルマ望遠鏡だからこそ
得られる目を見張るような画像や驚くべき観測成果をお届けできると
思います。ぜひご期待ください。
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