アルマ望遠鏡へのサイバー攻撃からの復帰状況について

アルマ望遠鏡のチリにある計算機システムが、現地時間の2022年10月29日にサイバー攻撃を受け、科学観測とチリ合同アルマ観測所のウェブサイトが停止しています。この件に関し、現在、現地当局による調査が行われています。

コンピューティングチームはアンテナおよび相関器システム、科学データのアーカイブシステムを迅速に切り離しましたが、通信やその他の運用に用いる計算機クラスタが影響を受けたため、すべての観測を停止せざるを得なくなりました。

その後、電子メールによるコミュニケーションは安全に再開され、新しい共同作業用ツールも導入されたため、職員は普段どおりの業務を続けることができるようになりました。

チリ合同アルマ観測所の危機管理チームは、欧州南天天文台(ESO)、国立天文台(NAOJ)、米国国立電波天文台(NRAO)のサイバーセキュリティ担当者と協議の上、復旧計画を策定しています。年内の観測再開を目指して懸命に取り組むことを最優先に考えています。

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