東京お台場の日本科学未来館にて、アルマ望遠鏡の技術と観測成果を紹介する常設展示がオープンしました。
「アルマで探るみえない宇宙」と題された展示は、日本科学未来館5階の常設展示「世界をさぐる」の一角に設置されました。アルマ望遠鏡の概要や特徴、ねらいなどがパネルで展示されているほか、国立天文台が中心となって開発した3種類の超伝導受信機とその心臓部である超伝導素子も展示されています。見えない宇宙を見るために技術の粋を集めて作られた装置が、文字通りスポットライトを浴びて美しく並んだ様子をぜひご覧ください。さらに、最新の観測成果画像をわかりやすく紹介する映像や、3名の研究者のインタビュー映像も展示されています。インタビューでは、長谷川哲夫 国立天文台チリ観測所上席教授がアルマ望遠鏡建設の経緯や国際協力でプロジェクトを推進してきた想いを、鵜澤佳徳 国立天文台先端技術センター教授がアルマ望遠鏡の超伝導受信機開発に関するエピソードをそれぞれ語っています。また坂井南美 理化学研究所主任研究員が、アルマ望遠鏡を使った星の誕生現場の観測結果について紹介しています。
展示開始に合わせ、7月22日には日本科学未来館5階 コ・スタジオにて、長谷川哲夫 上席教授によるトークセッション「驚異の視力で宇宙をみる~アルマ望遠鏡がひらく天文学の新時代」が行われます。詳しくは、日本科学未来館ウェブページをご覧ください。