ALMAに搭載される10種類の受信機の中でも、開発が最も難しいとされてきた周波数帯787GHzから950GHzのBand10受信機を開発することに成功したALMAバンド10受信機開発者が、この度、未踏科学技術協会より超伝導科学技術賞を受賞しました。
超伝導科学技術賞
受賞件名:「ALMA巨大電波望遠鏡バンド10用超伝導SIS受信機の開発」
受賞者:鵜澤佳徳、Kroug Matthias、武田正典、小嶋崇文、藤井泰範、野口卓、王鎮
バンド10受信機チームリーダの鵜澤佳徳は、「受賞者だけでなく、それ以外の多くの方のご支援のお陰だと思っています。今後の課題も多くありますが、ALMAの完成を目指して開発を続けていきます。」と、喜びを口にしています。
バンド10受信機開発の詳細については、2009年6月16日 プレスリリース 世界最高性能のサブミリ波(テラヘルツ)受信機の実現 ―ALMAにおける最高周波数受信機バンド10の開発に成功― をご覧ください。
今回の受賞以外でも、開発メンバーの小嶋崇文がバンド10のSISミキサー開発で第27回(2009年秋季)応用物理学会講演奨励賞を受賞し、また、バンド10超伝導ミキサの写真が論文誌「Superconductor Science and Techonology」2009年11月号の表紙を飾るなど、バンド10の開発が国内外で高く評価されています。