東京大学、国立天文台の三浦理絵らの研究チームは、さんかく座方向の渦巻銀河 M33 にある巨大な電離領域 NGC 604 で、星が数世代に渡って”段階的に”生まれている現場をとらえました。
研究チームは、国立天文台野辺山宇宙電波観測所のミリ波干渉計を用いてこの NGC 604 の観測を行い、中心部の星団からの距離が遠くなるほど星形成の活発さが減少していることを発見しました。銀河系外で、且つ一つの巨大な電離領域の中で、段階的に星が生まれるプロセスをこれほど詳細に明らかにしたのは、今回が初めてです。
今後はアルマ望遠鏡を用いて、より高い解像度・高い感度の観測を行い、巨大電離領域での星形成の描像をさらに明らかにしていきます。
NEW ARTICLES
2025 6.3
合同アルマ観測所 Open Day 2025
2025年3月21日、チリの合同アルマ観測所サンティアゴ中央事務所にて開催された一般公開イベントOpen Day 2025に日本の国立天文…
2025 5.27
日本地球惑星科学連合大会2025にブース出展
国立天文台アルマプロジェクトは、国立天文台TMTプロジェクトと共同で日本地球惑星科学連合大会に毎年ブース出展しています(20…
2025 5.22
嵐を呼ぶ太古の巨大棒渦巻銀河
アルマ望遠鏡は、111億年前の宇宙で見つかった棒渦巻(ぼううずまき)構造を持つモンスター銀河について、その星形成の元となる…