9月5日、チリ 科学技術研究委員会(CONICYT)のホセ・ミゲル・アギレラ・ラディック委員長他5名が国立天文台三鷹キャンパスを訪問され、先端技術センターとALMA棟、4次元デジタル宇宙シアター等の施設を見学されました。
CONICYTはチリ国内で科学技術研究の予算を配分する機関であり、天文学を含む多くの研究プロジェクトの遂行や若手研究者の育成を行っています。チリにはアルマ望遠鏡をはじめとするさまざまな天文観測施設が立地していますが、国内での科学研究および装置開発力のさらなる向上を目指しており、今回の国立天文台視察が実現しました。
アギレラ委員長や同行されたチリ大学で天文学を研究するモニカ・ルビオ教授(CONICYT天文学部門長)は、先端技術センター メカニカル・エンジニアリングショップでの高精度金属加工の様子や、アルマ望遠鏡受信機の心臓部に使われる微細な超伝導素子を見学され、装置の動作の仕組みや加工精度などについて質問をされるなど、強い印象を持たれたようです。
写真は、先端技術センターのアルマ望遠鏡バンド10受信機実験室を見学されるアギレラ委員長(右から4人目)一行です。