アルマ望遠鏡の新所長にショーン・ドウアティ氏

2017年1月から行われていたアルマ望遠鏡の所長選考の結果、アルマ評議会は、ショーン・ドウアティ氏を次期所長に決定しました。ドウアティ氏は2018年4月から5年間、アルマ望遠鏡の運用をリードします。

ドウアティ氏は現在、カナダ国立研究機関ドミニオン電波天文物理学観測所の所長を務めています。またアルマ評議会の北米代表を4年間、アルマ望遠鏡予算委員会の議長を2年間務めた経験もあります。

ドウアティ氏は、1983年にイギリスのノッティンガム大学で数学と物理学の学士号を、1993年にカナダ・カルガリー大学で天体物理学の博士号を取得しています。ドウアティ氏は、20年以上にわたる電波天文学研究及び関連技術マネジメントの経験を有しています。代表的な業績として、国際的な電波天文学施設やその開発研究におけるカナダの貢献をリードしたこと、またドミニオン電波天文物理学観測所での科学的・技術的活動をリードしたことなどがあります。アメリカ国立電波天文台が運用する電波干渉計ジャンスキーVLAで使われるWIDAR相関器の開発を率いたほか、次世代電波干渉計SKAの相関器を設計する国際コンソーシアムを率いてもいます。

ドウアティ氏は、「世界で最も革新的で挑戦的な観測所を率いることができる機会を、とても楽しみにしています。アルマ望遠鏡プロジェクトに加われることは、私の生涯においてとても大きな栄誉です。」とコメントしています。

Sean_Dougherty-2017

ショーン・ドウアティ氏
Credit: Catherine Vlahakis

新所長の選考にあたり、アルマ評議会は、ピエール・コックス前所長の後を受けて所長代行を務めているスチュワート・コーダー氏の貢献を高く評価しています。アルマ評議会は新所長の発表にあたり、「私たちのこれまでの成功とこれからの成功は、多くの有能なスタッフによる献身的な努力に依拠している」と述べています。

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