ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングを開催

2018年12月26日から27日の2日間、国立天文台三鷹キャンパスにてALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングが開催されました。105名の研究者や大学院生が日本国内及び台湾・韓国から参加し、各望遠鏡の現状と将来計画、科学成果についての情報共有と議論を行いました。

2018ALMAUM

アルマ望遠鏡の現状について紹介するアルバロ・ゴンサレス 東アジア・アルマプロジェクトマネージャ。
Credit: 国立天文台

ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングは、アルマ望遠鏡・野辺山45m電波望遠鏡・アステ望遠鏡の運用を行う国立天文台のスタッフと、これらの望遠鏡のユーザーである国内外の大学などに所属する研究者・大学院生が一堂に会する場として、毎年開催されています。国立天文台スタッフは過去1年間の各望遠鏡の運用状況と今後の運用計画をユーザーと共有するとともに、ユーザーからの意見を聞いてより使いやすく成果の出しやすい望遠鏡運用を目指します。観測波長が近く連携しやすい3つの望遠鏡のユーザーズミーティングを合同で開催することで、各望遠鏡の個性を活かして連携する力強い研究の創出を目指しています。

今回のユーザーズミーティングは、2018年10月から東アジア・アルマプロジェクトマネージャに就任したアルバロ・ゴンサレス 国立天文台准教授によるアルマ望遠鏡の現状紹介のほか、過去の観測シーズンの実施状況報告や次シーズンの観測提案作成に必要な情報の紹介、観測装置開発や新しいデータ解析ソフトウェアの紹介、広報活動レポートなどが行われました。さらに、国立天文台が採用して各地の大学に出向している研究員らによるアルマ望遠鏡を使った素晴らしい観測成果の紹介も行われました。2日目には、アステ望遠鏡と野辺山45m望遠鏡に関する現状報告がなされ、野辺山45m電波望遠鏡を使った「レガシー観測プロジェクト」の成果報告もありました。最後に、国立天文台全体の状況を見据えた電波望遠鏡群の将来見通しについて、常田佐久 国立天文台長と井口聖 国立天文台副台長を交えた議論が行われました。

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