2019年7月2日、チリの一部では皆既日食が見られました。首都サンティアゴでは太陽の93%が月に隠される大きな部分日食となりました。
この日食を観察するため、サンチャゴ日本人学校の児童生徒の皆さん45名と教員の方々が国立天文台サンティアゴ事務所を訪問されました。日食観察の前に、浅山信一郎 国立天文台チリ観測所長が、日食の起きる仕組みや日食の安全な観察方法を模型なども使いながら解説しました。その後、事務所内から日食グラスを使って欠けた太陽を観察しました。また、「日本人学校」「NAOJ」という文字に沿って小さな穴をあけた紙を用意し、ピンホールの原理を利用して壁などに太陽の像を写して、三日月形の太陽で形作られた文字を楽しみました。現地時間午後4時半ごろが部分日食のピークとなったため太陽は西の空に大きく傾いており、室内からも観察しやすい日食となりました。