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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2012年4月8日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array < http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/ >
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――― 国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま ―――
毎月月齢16の夜にお届けしているアルマ望遠鏡メールマガジン。
国立天文台が進めているアルマ計画の近況をお届けいたします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
ならびにアルマ望遠鏡Twitterアカウント http://twitter.com/ALMA_Japan
をご覧ください。
INDEX
・最新情報/アルマ通信
3月13日 バンド10受信機開発チーム、国立天文台長賞受賞
3月18日 バンド8受信機による干渉計試験に成功
3月19日 韓国とのアルマ望遠鏡に関する協力協定に調印
3月19日 日本天文学会アルマ特別セッション
・PICK UP!
4月1日 国立天文台チリ観測所 発足
・イベント情報
4月14日 サイエンティスト・トーク@日本科学未来館
4月22日 奥州宇宙遊学館 開館4周年記念特別講演会
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■ 最新情報/アルマ通信 ■
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◎3月13日 バンド10受信機開発チーム、国立天文台長賞受賞
国立天文台で顕著な業績を上げた研究者・グループに送られる
平成23年度国立天文台長賞が、アルマ望遠鏡バンド10受信機開発
チームに送られました。アルマ望遠鏡が受信する電波のうちで
最も周波数の高い電波(周波数 787-950 GHz)の受信を担当する
のがバンド10受信機です。厳しい仕様を満たすには困難も予想
されましたが、新たな超伝導素材の開発等によって受信機の開発に
成功しました。今回の台長賞はこの業績が評価されたものです。
[アルマ通信] バンド10受信機開発チーム、国立天文台長賞受賞
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2012/031910_6.html
◎3月18日 バンド8受信機による干渉計試験に成功
日本が開発・製造を分担しているバンド8受信機(受信周波数
385-500 GHz)2台が、アルマ望遠鏡山頂施設(標高5000m)に設置
された日本製7mパラボラアンテナ2台に搭載され、干渉計試験が
実施されました。3月18日には水星、翌19日にはわし座R星からの
電波を受信し、アンテナ2台を組み合わせて電波干渉計として動作
させることに成功しました。日本製受信機を用いた観測の準備も
着々と進んでいます。
[最新情報] バンド8受信機による干渉計試験に成功
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2012/03218_4.html
◎3月19日 韓国とのアルマ望遠鏡に関する協力協定に調印
国立天文台は、韓国天文宇宙科学研究所とのアルマ望遠鏡に
関する研究協力協定に調印しました。韓国でも電波天文学は
盛んに研究されており、今回の協定は日韓の天文学者の協力を
さらに推し進め、現在日本と台湾で構成されるアルマ望遠鏡
東アジアグループに韓国が参加するための第一歩となります。
[アルマ通信] 韓国とのアルマ望遠鏡に関する協力協定に調印
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2012/0322post_421.html
◎3月19日 日本天文学会アルマ特別セッション
京都市で開催された日本天文学会春季年会において、アルマ
望遠鏡特別セッションが開かれました。国立天文台スタッフが
アルマ望遠鏡建設の進捗状況や次期観測シーズンに期待できる
アルマ望遠鏡の性能を紹介し、200名を超える天文学の研究者・
学生が耳を傾けました。
[アルマ通信] 日本天文学会アルマ特別セッション
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2012/0326post_422.html
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■ PICK UP! ■
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◎ 4月1日 国立天文台チリ観測所 発足
2012年4月、国立天文台チリ観測所が発足しました。これは、昨年
9月に始まったアルマ望遠鏡初期科学観測をさらに力強く推進し、
今年度に本格運用に移行するために、ALMA推進室がチリ観測所に
組織変更されたものです。国立天文台三鷹地区にはチリ観測所アルマ
室が設置され、アルマ望遠鏡の建設と運用を支援します。
[最新情報] 国立天文台チリ観測所、発足
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2012/0402post_424.html
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■ イベント情報 ■
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◎4月14日 サイエンティスト・トーク「電波で探れ!宇宙の謎―ALMA望遠鏡―」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所助教)
時間:14:30 – 15:30
場所:日本科学未来館 3階実験工房(Ustreamでのライブ中継もあります)
申込:不要(定員45名)
詳細:日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/120302146806.html
◎4月22日 奥州宇宙遊学館開館4周年記念特別講演会
「アンデスの巨大な”電波の眼”ALMA」
講師:石黒正人(国立天文台名誉教授)
時間:14:00 – 16:00
場所:奥州宇宙遊学館(岩手県奥州市)
申込:必要(定員80名、先着順)
詳細:奥州宇宙遊学館
http://users.catv-mic.ne.jp/~yugakukan/sub7.html
■アルマ望遠鏡ウェブサイトには最新情報などを掲載しています。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/ (日本語)
http://alma.mtk.nao.ac.jp/e/ (英語)
■アルマ・メールマガジン バックナンバー
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/mailmagazine/
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■ あとがき ■
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PICK UPのコーナーでもお伝えした通り、日本でアルマ望遠鏡の建設と
運用にあたっていた国立天文台ALMA推進室は国立天文台チリ観測所に
改組されました。最初の科学観測からの成果も間もなく出てくるで
しょうし、次の観測シーズンに向けた準備も進んでいます。完成に
向けたアルマ望遠鏡の建設は現在も進んでいますが、徐々に運用に
重点をシフトさせていくことになります。これまでのメールマガジン
でも建設の進捗をお伝えしてきましたが、アルマ望遠鏡の成果も次第に
お伝えできるようになっていくと思います。今後も変わらずご支援
いただけますよう、よろしくお願いいたします。
(平松)
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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国立天文台 チリ観測所 http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
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