2011. 4. 28

[ALMA MailMagazine] 2011年4月28日号 ~アルマ望遠鏡、最初の観測提案を募集~

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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2011年4月28日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array

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――― 国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま ―――
国立天文台が進めているアルマ計画の近況をお届けいたします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
をご覧ください。
INDEX
・最新情報
  4月11日 バンド10受信機開発グループ 文部科学大臣表彰を受賞
  3月30日 アルマ望遠鏡、最初の観測提案を募集
  3月8日 山頂のアンテナ数が10台に
・PICK UP!
  新コンテンツ「山麓/山頂施設 ライブ映像」
  アルマTwitter 開設
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 ■ 最新情報 ■
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◎4月11日 バンド10受信機開発グループ 文部科学大臣表彰を受賞
 アルマ望遠鏡に搭載される10種類の受信機のうち、最も観測周波数が
高いバンド10受信機の開発グループが、この度「平成23年度科学技術
分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)」を受賞しました。
 アルマ望遠鏡は、周波数31GHzから950GHzまでの電波を10の周波数帯
(バンド)に分け、それぞれ専用の受信機で受信します。このうち最も
周波数が高いのが787GHzから950GHzまでをカバーするバンド10受信機で、
国立天文台が開発と製造を担当しています。
 電波望遠鏡に搭載される受信機には超伝導技術がよく使われますが、
バンド10はその高い周波数ゆえにこれまで使われていた超伝導体では
十分な性能が出せませんでした。そこで開発チームは、窒化(ちっか)
ニオブを材料に超伝導体を作製し、開発が難しいとされてきたバンド10
受信機の開発に成功しました。
受賞者:鵜澤佳徳、藤井泰範(国立天文台先端技術センター)、
 王鎮(情報通信研究機構)
対象となった業績:『窒化ニオブ系超伝導体によるテラヘルツ検出
 技術の先駆的研究』
文部科学大臣表彰に関する詳しい情報は、文部科学省のウェブページ
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1304367.htm
をご覧ください。
◎3月30日 アルマ望遠鏡、最初の観測提案を募集
 2003年以来、アルマ望遠鏡の建設が着々と進められてきましたが、
いよいよ今年秋から科学観測が始まります。それに先立った観測
提案の募集が、世界中の天文学者に向けて3月30日に発表されました。
 アルマ望遠鏡は最終的にはパラボラアンテナ66台を備えることに
なりますが、今年9月末までにそのうち16台が山頂施設にそろいます。
この段階で既に現行の他の電波干渉計を大きく上回る感度が達成
されるため、全体の完成を待たずに建設と並行して科学観測を始める
のです。この段階を「初期科学運用」と呼んでいます。世界の天文
学者が待ち焦がれていたアルマ望遠鏡での観測ですから、観測時間の
獲得は厳しい国際競争となることが予想されます。
 来年の今頃には、アルマ望遠鏡による驚くような観測成果が出て
くることでしょう。これからどんな新しい宇宙の姿が明らかになって
いくのでしょうか。ご期待ください。
 詳しい情報は『最新情報 アルマ望遠鏡、最初の観測提案を募集』
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/0330post_336.html
をご覧ください。
◎3月8日 山頂のアンテナが10台に
 日米欧それぞれが分担するアンテナの建設が進んでいますが、3月8日に
標高5000mの山頂施設に完成したアンテナが1台運ばれ、山頂のアンテナ
数がついに二桁に到達しました。写真は、
『最新情報 山頂のアンテナ台数が10台へ』
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/0325post_315.html
でご覧いただけます。高地特有の青黒い空のもと、赤茶けた地面と
白いアンテナが印象的です。
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 ■ PICK UP! ■
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◎山麓/山頂施設 ライブ映像配信開始
このメールマガジンをお読みの皆さんの中には、「アルマの建設現場
では毎日どんな風景が見えているのだろう」とお考えの方もいらっしゃる
かもしれません。そんな疑問にお答えできる「ライブ映像」の配信が
はじまりました。山頂施設(標高5000m)と山麓施設(標高2900m)で
試験観測に使われているパラボラアンテナの映像を生中継で見ることが
できます。地球の反対側にある日本とチリをめぐる太陽の動きにも
ご注目ください。
山頂施設 ライブ映像
http://www.almaobservatory.org/en/live-from-the-alma-site/live-from-chajnantor
山麓施設 ライブ映像
http://www.almaobservatory.org/en/live-from-the-alma-site/live-from-osf
◎アルマTwitter 開設
140字以内の短い文章を使ったコミュニケーションツール Twitter に、
アルマ望遠鏡のアカウントを開設しました。ウェブページの更新や
イベント情報、電波天文学とアルマ望遠鏡にまつわる様々な話題を
提供していきます。是非フォローしてみてください。
アルマ望遠鏡Twitterアカウント
http://twitter.com/ALMA_Japan
■アルマ望遠鏡ウェブサイトには最新情報などを掲載しています。
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/ (日本語)
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/e/ (英語)
■アルマ・メールマガジン バックナンバー
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/mailmagazine/
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 ■ あとがき ■
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この度の東日本大震災で被災された皆様に、謹んでお見舞い
申し上げます。余震も続き、原子力発電所に関わる不安も
拭えない現状ではありますが、一日も早い復興を心より祈念
しております。
震災に際し、アルマ望遠鏡の国際パートナーからも多くの
お見舞いの言葉が寄せられました。国際社会からの温かい
励ましと支援に感謝するとともに、アルマ推進室も節電に
最大限努めながら着実に研究開発を進め、アルマ望遠鏡
計画の進展に寄与することで国際社会に元気な日本の姿を
お見せするとともに、人類の新たな宇宙観の獲得の一助と
なりたいと考えています。
今後ともアルマ望遠鏡をご支援のほどよろしくお願いいたします。
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
 お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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国立天文台 ALMA推進室 http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
Copyright(C) 2011 Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA),
NAOJ. All rights reserved.
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