アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2011年10月13日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array
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――― 国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま ―――
月齢16の夜にお届けしているアルマ望遠鏡メールマガジン。
国立天文台が進めているアルマ計画の近況をお届けいたします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
ならびにアルマ望遠鏡Twitterアカウント http://twitter.com/ALMA_Japan
をご覧ください。
INDEX
・最新情報
9月 4日 日本製7mアンテナ2号機が山頂へ。
9月 9日 日本製7mアンテナ最後の3台、神戸から出荷。
・PICK UP!
9月30日 アルマ望遠鏡、ついに科学観測を開始
アルマ関連テレビ番組のお知らせ
・イベント情報
10月21,22日 三鷹・星と宇宙の日
10月22日 講演会「いよいよ開眼!ALMA望遠鏡」
10月29日 Science Talk Live @ 三鷹ネットワーク大学
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■ 最新情報 ■
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◎9月4日 日本製7mアンテナ2号機が山頂へ。
8月25日に山頂施設(標高5000m)に運ばれた1号機に続いて、日本が
製造を担当する直径7mアンテナ2号機が山頂施設に運ばれました。専用の
アンテナ移動台車(トランスポーター)に載せられたアンテナの迫力ある
写真もウェブページに掲載しています。
[最新情報] 日本製7mアンテナ2号機が山頂施設へ
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/1007post_381.html
◎9月9日 日本製7mアンテナ最後の3台、神戸から出荷。
日本が製造を分担する12台の直径7mアンテナのうち、最後の3台の
国内での製造が終了し、神戸港から貨物船に載せられてチリへと出航
しました。道路を封鎖しての夜間の陸路搬送、巨大なクレーンを使っての
貨物船への搭載など、巨大な精密機器を運搬するというのは大変な作業
です。約1か月の船旅を経て、もうすぐチリの港に到着します。
[最新情報] 日本製7mアンテナ最後の3台の出荷
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/0929post_379.html
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■ PICK UP! ■
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◎9月30日、アルマ望遠鏡がついに科学観測を開始。
構想開始から約30年を経て、アルマ望遠鏡がついに科学観測を開始しました。
この科学観測は「初期科学運用」と呼ばれ、9月30日から9か月の間、16台の
パラボラアンテナを使った観測が行われます。アンテナの数は完成時の約1/4
ですが、この時点ですでに性能としては世界最高レベルの電波望遠鏡になって
います。この素晴らしい性能を持った望遠鏡の最初の観測に対して、世界中の
天文学者が900件以上の観測提案を投稿しました。これらの提案書は世界中から
集められた50名の専門家が審査し、最終的に約100件程度の観測提案が採択され
ました。銀河の誕生と進化、星や惑星の誕生、宇宙の中での化学反応の研究など、
幅広い分野の観測が行われ、今後革新的な成果が続々と出てくることでしょう。
[プレスリリース] アルマ望遠鏡、ついに開眼!
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201110036366.html
◎アルマ関連テレビ番組のお知らせ
10/18(火) 午後8:00~8:58 NHK BSプレミアム
『旅のチカラ』「宇宙の果てを見る 大平貴之 チリ・アタカマ砂漠」
世界一の星数を実現したプラネタリウム・メガスターの製作者 大平貴之さんが
世界最高の星空を求めてアタカマを旅します。アルマ望遠鏡建設地で見上げる
夜空、そこで行われている天文学探求の最前線は、大平さんの目にどのように
映ったのでしょうか。素晴らしい星空の映像と、過酷な高地の自然の姿も
お楽しみください。
再放送は以下の時間に予定されています。
10/20(木)8:30~
10/22(土)7:45~
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■ イベント情報 ■
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◎10月21,22日 三鷹・星と宇宙の日
国立天文台の本部三鷹地区の特別公開『三鷹・星と宇宙の日』が
10月21日(金)、22日(土)の2日間にわたって開催されます。
アルマプロジェクトでもポスター展示やミニ講演、放送衛星からの
電波受信実演など様々な企画を予定しています。ぜひご来場ください。
三鷹・星と宇宙の日
http://www.nao.ac.jp/open-day/2011/
◎10月22日 講演会「いよいよ開眼!アルマ望遠鏡」
9月30日に科学観測を開始したアルマ望遠鏡。そもそもアルマ望遠鏡とは
どんな望遠鏡で何がすごいのか。これからどんな宇宙の姿が明らかに
なっていくのか。斎藤正雄 国立天文台ALMA推進室助教/東アジアアルマ
プロジェクトサイエンティストがアルマの今とこれからを語ります。
参加無料、申し込み不要です。当日会場までお越しください。
会場:杉並区立科学館
日時:10月22日(土) 午後6時30分~8時30分
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/scied/event/index.asp?event=15573
◎10月29日 Science Talk Live @ 三鷹ネットワーク大学
「電波天文学者 平松正顕さんが語る『ALMA 始動! ついに始まる暗夜の謎解き』」
と題し、国立天文台ALMA推進室の平松正顕 助教がアルマプロジェクトの
経緯と今後、現地の様子などをお話しします。参加無料、申し込み不要です。
会場:三鷹ネットワーク大学 多目的教室
日時:10月29日(土) 午後5時30分~8時
■アルマ望遠鏡ウェブサイトには最新情報などを掲載しています。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/ (日本語)
http://alma.mtk.nao.ac.jp/e/ (英語)
■アルマ・メールマガジン バックナンバー
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/mailmagazine/
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■ あとがき ■
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9月30日、ついにアルマ望遠鏡が科学観測を始めました。天文学者が
道なき道を四輪駆動車で走りながら建設候補地を探し回った1990年代、
日本・アメリカ・ヨーロッパが共同で計画を進めることに合意し、
地の果てのような荒れ地に最先端の観測施設を建設した2000年代を
経て、ようやくたどり着いた観測開始。9倍近い観測提案の競争率は、
世界の天文学者がこの望遠鏡の始動を心待ちにしていたことの表れ
といえるでしょう。このニュースは、テレビや新聞でも大きく報道
されましたので、すでにご存じの方も多くいらっしゃるかもしれません。
今回の最初の観測期間では、東アジア地区からは27件の観測提案が
採択されています。野辺山の電波望遠鏡やハワイのすばる望遠鏡を
使って積み重ねてきた研究が、このアルマ望遠鏡での次なる研究に
つながっています。このメールマガジンで素晴らし研究成果をご紹介
できるのが、今から楽しみです。
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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