アルバロ・ゴンサレス氏、IEEE RADIO 2017 Young Scientist Awardを受賞

国立天文台チリ観測所のアルバロ・ゴンサレス 助教が、2017年9月に南アフリカ共和国で開催されたIEEE Radio and Antenna Days of the Indian Ocean (RADIO) 2017にて、Young Scientist Awardを受賞しました。

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トロフィーを受け取るアルバロ・ゴンサレス氏(中央)
Credit: NAOJ

IEEE RADIOは、インド洋周辺の国々における電波技術および関連理論研究の発展を目指して開催されている国際会議です。その第5回として、南アフリカのケープタウンでthe IEEE RADIOが開催されました。

この国際会議でアルバロ・ゴンサレス氏は、アルマ望遠鏡「バンド2+」受信機(周波数帯:67-95 GHz)の光学設計に関する研究発表を行い、その発表内容が高く評価されて今回の受賞となりました。「バンド2+」受信機は、現在のアルマ望遠鏡では観測することのできない周波数帯域をカバーする受信機として開発が検討されていたもので、アルバロ氏はアンテナから受信機に電波を導くための光学部品(アンテナで集められた電波を再収束させるプラスチックレンズや電波を集めるホーン)の設計開発に貢献しました。

今回の受賞について、アルバロ氏は「私が携わった『バンド2+』受信機の光学系は、国立天文台が過去数年にわたって他の研究所と共同で進めてきた『バンド1』、『バンド2+』、『バンド2+3』の光学系設計の好例といえます。今回の受賞をうれしく思うとともに、こうした新受信機の構想や設計が実際にアルマ望遠鏡に生かされ、アルマ望遠鏡の科学的性能がさらに高まることを期待しています。」と語っています。

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