2014年6月から17か月間、アルマ望遠鏡科学観測サイクル2がアンテナ45台を用いて実行されます。サイクル2で観測時間を獲得するために世界中の研究者から1381件の観測提案が寄せられましたが、このたびその審査が完了し、結果が研究者に送られました。世界中から選ばれた78名の研究者が審査員となり、観測提案書に記された研究提案の重要度や実現可能性を吟味しました。審査の結果、353件の提案が「最高優先度 “highest priority”」と判断されました。このうち日本の研究機関に所属する研究者が筆頭となった提案は、56件です。太陽系内天体から星や惑星の誕生領域、また非常に遠方の宇宙に存在する天体の観測まで、多様な研究が最高優先度の観測に含まれています。最高優先度と判定された観測提案の一覧は、合同アルマ観測所のウェブサイトに掲載されています。
上の図は、最高優先度に選ばれた観測提案を、研究テーマのカテゴリーごとに分類したものです。カテゴリー1(Cat.1)が『観測的宇宙論、遠方宇宙』、カテゴリー2が『銀河と銀河核』、カテゴリー3が『星間物質、星形成、星間化学』、カテゴリー4が『星周円盤、太陽系外惑星、太陽系天体』、カテゴリー5が『恒星進化』です。
また下の写真は、カナダで開催された観測提案審査会で撮影された、78名の審査員の集合写真です。