チリ時間の10月8日、標高5000mのアルマ山頂施設で新たな観測試験に成功しました。国立天文台製のバンド4受信機と日本製7メートルアンテナ4台を使った干渉計試験に初めて成功しました。観測天体は天王星です。
下のグラフは、電波の位相を表しています。青、水色、赤、緑の点は、それぞれ2台のアンテナ間で得られた位相で、すべてを重ね合わせた結果が黒い点です。黒い点が縦軸中央の0に集まっていることで、干渉計として正常に機能していることがわかります。
下は、試験成功を記念したアルマ観測所スタッフの写真です。左から2番目が、浅山信一郎 国立天文台助教/合同アルマ観測所シニアRFエンジニア、左から3番目が中西康一郎 合同アルマ観測所(JAO) CSVサイエンティストです。浅山助教の背中の4は受信機の周波数帯(バンド)とアンテナ台数を、皆が手で作っている三角形はアンテナのペアを意味しています。写真からスタッフの喜びが見て取れます。