7月31日(チリ時間)、アルマ山麓施設(標高2900m)にて、バンド4受信機による初めての干渉計試験に成功しました。使用したアンテナは日本製7mアンテナと欧州製12mアンテナです。
水星とオリオン星雲からの電波を観測しました。
下の図は、オリオン星雲のスペクトル(左)と位相(右)です。スペクトル(左)の中央に2つの山がありますが、これらが天体から放射された電波を示しています。
バンド4受信機は日本の国立天文台で開発・製造されています。日本製の受信機は周波数ごとにバンド4・8・10の3種類があり、バンド8受信機は今年3月にすでに初めての干渉計試験に成功しています(2012年3月21日 国立天文台が製造したバンド8受信機による干渉計試験に成功)。
集合写真は、上がアルマエンジニアリング部門のスタッフ(右から2番目が浅山信一郎 国立天文台助教/合同アルマ観測所シニアRFエンジニア)、下が浅山(一番右)とアンテナ調整試験チーム(右から2番目が谷田貝宇 国立天文台専門研究職員/合同アルマ観測所テストサイエンティスト)です。このように多くの研究者、技術者が集まって、アルマの建設・試験が進められています。
バンド4受信機の開発と試験観測については、コラム「Bienvenido a ALMA! 04. 日本が開発した受信機で初スペクトルを取得!」もあわせてご覧ください。