東アジア アルマ地域センターでのサイクル2準備活動

5月7日から16日にかけて、国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市)ALMA棟に東アジア地区のアルマ望遠鏡ユーザーサポート担当者が集まり、6月開始の科学観測サイクル2のための準備会合を行いました。

アルマ望遠鏡では多くの研究者に最大限の科学的成果を出していただくために、東アジア・欧州・北米にアルマ地域センターを設置しています。アルマ地域センターは、それぞれの地域の研究者がアルマ望遠鏡で観測を行う際の窓口となり、さまざまなユーザーサポートを提供しています。2014年6月開始のサイクル2では5月まで行われていたサイクル1に比べて実行可能な観測の種類が増えているため、ユーザーサポートを担当する研究者もそれに合わせて情報交換やトレーニングを行っています。

5月7日から9日には、P2G(Phase 2 Generation)ブートキャンプが開かれました。アルマ望遠鏡では実際に望遠鏡を操作するのは観測提案者ではなく現地の望遠鏡オペレーターであるため、望遠鏡の各種設定(観測天体、観測周波数、必要な感度など)をまとめた指示書を事前に準備しておく必要があります(この指示書作成をP2Gと呼んでいます)。観測提案審査を経て「最高優先度」となった観測プロジェクト一つ一つに対して、アルマ地域センターのスタッフがこの指示書を作成することになっていますので、今回のブートキャンプではその作成の訓練を行いました。

また5月12日から16日まではCycle 2 Knowledge Transfer ミーティングが開催されました。サイクル2で得られるデータの解析手法、観測データの品質保証の方法、またユーザー向けヘルプデスクでの対応の仕方やデータ解析パイプラインソフトの現状など、それぞれを熟知したスタッフが他のスタッフとノウハウを共有し、ユーザーサポートを円滑に行うための準備を行いました。

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