10月27日~29日に、国立天文台チリ観測所が運用するアルマ望遠鏡・アステ望遠鏡・Mopra望遠鏡のユーザーズミーティングを、国立天文台三鷹キャンパスで開催しました。アルマ望遠鏡の東アジア地域のパートナーである台湾・韓国からの参加も含め、84名の研究者が参加しました。
ユーザーズミーティングは、望遠鏡の現状や最新情報を研究者と共有し今後のより良い望遠鏡運用のための議論を行ったり、最新の研究成果を発表して議論を行ったりするための場で、毎年1回開催しています。今回のユーザーズミーティングでは、アルマ望遠鏡運用の今後のスケジュールや長基線試験観測キャンペーンの進捗状況、日本・台湾・韓国それぞれの将来開発計画の情報をアルマ望遠鏡プロジェクトのスタッフが紹介し、研究者からは星の形成から遠方銀河に至るまでのさまざまな科学成果が発表されました。またアルマ望遠鏡の運用や将来計画についてパネルディスカッションが行われ、さらに使いやすく大きな成果が期待できる望遠鏡にしていくための意見交換が行われました。さらに29日には、アルマ望遠鏡の標準データ解析ソフトウェアCASAを用いた実習が行われ、大学院生や研究者が実際のアルマ望遠鏡データを用いて解析を学びました。