ハワイのマウナロア観測所でAMiBA (Array for Microwave Background Anisotropy)の開所式が行われました。AMiBAはALMAと同様にミリ波帯の干渉計ですが、特に86-102GHz帯でのマイクロ波宇宙背景放射の偏波測定とスニャエフ・ゼルドビッチ効果を用いた遠方銀河団の検出を目的として、台湾のASIAAと国立台湾大学が中心となって建設を進めてきた計画です。式典は、新しい観測装置のスタートを祝福するにふさわしい澄み渡る青空のもと、現地の伝統的な儀式にしたがい、厳かな雰囲気で進められました。日本からは、観山正見台長、唐牛宏研究連携主幹、林正彦ハワイ観測所長、石黒正人ALMA推進室長が参列しました。写真は、AMiBAの前で記念撮影する、Paul Ho ASIAA所長と石黒室長。
NEW ARTICLES
2024 4.11
赤ちゃん星の"くしゃみ"を捉えたか?
〜アルマ望遠鏡が目撃したダイナミックな磁束放出〜
星(太陽をはじめとする恒星)は分子雲コアと呼ばれる星の卵が重力によって収縮することで誕生します。分子雲コアには磁力が働い…
2024 3.28
銀河の中の星工場―分子で見る繁忙期の製造ライン
国立天文台の原田ななせ助教、欧州南天天文台/合同アルマ観測所のセルヒオ・マーチン博士、米国国立電波天文台のジェフ・マンガ…
2024 3.19
伊藤駐チリ日本国特命全権大使が、国立天文台三鷹キャンパスを視察
先端技術センターにて、観測機器の開発について説明を受ける様子(左から三井主任技術員、渡邊チリ観測所長、伊藤駐チリ日本大…