熊本大学を中心とするグループが開発した星座カメラi-CANの一つがALMAの山麓施設に設置され、運用を開始しました。この星座カメラはいわゆる望遠鏡というよりは高感度ウェブカメラで、インターネット経由で上下左右に遠隔操作できます。対角線方向に70度の画角を持ち、肉眼で星座を観察するのに近い感覚を実現しています。これを学校の授業などに取り入れれば、日本との時差を利用して昼間の授業中の星座観察が可能となります。利用は無料で、誰も使っていなければゲストとしてすぐに始めることができ、映像の閲覧自体はいつでも誰でも可能です。写真は、山麓施設の屋上で星座カメラの設定を行う阪本成一助教授。
NEW ARTICLES
2025 9.25
惑星を作る渦巻きの動画撮影に成功
総合研究大学院大学/国立天文台の大学院生吉田有宏氏が率いる国際研究チームは、アルマ望遠鏡で取得された7年間にわたる観測デ…
2025 8.8
誕生直後の銀河は予想以上に粒々だった:「宇宙ぶどう」が破った銀河誕生の常識
宇宙初期の若い銀河に、これまでの観測や数値シミュレーションでは予測されていなかった複雑な内部構造が見つかりました。トロ…
2025 8.5
恒星ジェットが生む爆発に巻き込まれた原始惑星系円盤の発見
茨城大学の逢澤正嵩氏らのチームは若い星WSB 52の周りの原始惑星系円盤とその付近の構造をアルマ望遠鏡の公開データを用いて調…