ALMAのための最先端装置の開発と並行して、野辺山では畑中武夫先生(故人)が1949年に三鷹の東京大学東京天文台(現在の国立天文台)構内に設置した日本初の電波望遠鏡の復元作業が進められています。太陽観測用で、観測周波数は200MHz、アンテナは約5m×2.5mの木枠にダイポールを8組並べたもの、赤道儀は可視光望遠鏡に使用されたものの流用らしいとのことで、装置の写真は野辺山太陽電波観測所のホームページに載っています。写真は、赤道儀の極軸の支柱部分の錆落し中に換気のチェックを行う工作室の森 明さん。
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