ALMA山麓施設の星座カメラは順調にチリの夜空を届けています。いまは月の状況があまりよくないものの、月が出ていない時間帯には美しい星空を見ることができます。写真は、星座カメラが西の空にとらえた黄道光。画面中央下から上に向かって淡い光の帯が伸びています。「黄道光」とは、太陽系の地球の軌道のそばに分布している固体の微粒子が太陽の光を散乱して光っているもので、天の川よりも淡いため、よほど夜空の暗いところでしか見ることができません。画面中央上の明るい天体は木星で、「黄道面」と呼ばれる惑星の公転面上に、惑星だけでなく固体の微粒子も分布していることが分かります。ちなみに星占いで有名な「黄道十二宮」は、この黄道上に並ぶ十二の星座のことです。
NEW ARTICLES
2021 4.20
129億年前から銀河は回転していた
―アルマ望遠鏡と天然のレンズが捉えた宇宙初期の小さな銀河とその内側―
アルマ望遠鏡を使った観測で、ビッグバン後9億年の宇宙に、天の川銀河の1/100の質量しかない小さな銀河が発見され、さらにこの…
2021 4.14
多波長同時観測でさぐるM87巨大ブラックホールの活動性と周辺構造
―地上・宇宙の望遠鏡が一致団結―
2017年4月、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)と地球上の各地、さらに宇宙にある多くの電波望遠鏡、可視光線・紫外線…
2021 4.9
2020年度国立天文台若手研究者奨励賞をChat Hull特任助教が受賞
国立天文台若手研究者奨励賞は、2018年度に国立天文台30周年を記念し創設された賞で、優れた研究業績を上げた国立天文台の若手…