国立天文台の高度環境試験棟ではALMAの最高周波数帯であるバンド10(787-950GHz)の受信機の開発が進められており、その一環として、国内の工場で切削技術の粋を集めてアルミニウムブロックから削り出したコルゲートホーン(電波を集める素子)の性能評価が行われています。写真は、実体顕微鏡で観察したバンド10用試作コルゲートホーンのカットモデル。1mmの間に約10本のコルゲート(溝)が加工されており、これから切削加工の精度を調べる予定です。切削加工は電鋳に比べて工期が短くコストも安いのが特長ですが、このような高周波用のコルゲートホーンの微細切削加工は世界でも例を見ません。
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