東京大学、国立天文台の三浦理絵らの研究チームは、さんかく座方向の渦巻銀河 M33 にある巨大な電離領域 NGC 604 で、星が数世代に渡って”段階的に”生まれている現場をとらえました。
研究チームは、国立天文台野辺山宇宙電波観測所のミリ波干渉計を用いてこの NGC 604 の観測を行い、中心部の星団からの距離が遠くなるほど星形成の活発さが減少していることを発見しました。銀河系外で、且つ一つの巨大な電離領域の中で、段階的に星が生まれるプロセスをこれほど詳細に明らかにしたのは、今回が初めてです。
今後はアルマ望遠鏡を用いて、より高い解像度・高い感度の観測を行い、巨大電離領域での星形成の描像をさらに明らかにしていきます。
NEW ARTICLES
2024 12.13
アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
2024 11.15
三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
2024 10.31
水野範和教授が令和6年度外務大臣表彰を受賞
アルマ合同観測所副所長を務める、国立天文台アルマプロジェクトの水野範和(みずの のりかず)教授が令和6年度外務大臣表彰を…