日本のアンテナ同士での干渉計観測に成功

2011年3月10日、チリにある標高2900mの山麓施設(OSF)では、日本が製作した12mアンテナ2台を使って、干渉計としての性能を確認する観測が行われていました。
この日の観測対象は太陽。日本製の12mアンテナ2台を結合させて太陽からの電波を受信し、見事、干渉縞を初めて確認することができました(電波天文学の用語では「ファーストフリンジ」と呼びます)。
日本と北米がそれぞれ製作した12mアンテナを用いた干渉計観測は、これまで何度も行われてきましたが、日本製の12mアンテナだけを2台を使った干渉計観測に成功したのは、今回が初めてです。
今年度一部開始される初期科学運用を控え、今回また一つ重要なマイルストーンを達成したことは、日本チームにとって、とても明るいニュースとなりました。

写真は、標高2900mの山麓施設(OSF)で、観測中の日本製12mアンテナ2台の様子
[撮影:Tania Burchell (NRAO)]と

干渉計観測成功を祝って集まった観測スタッフ(ディスプレーに写った干渉縞を指差しています)の様子
[撮影:Kartik Sheth (NRAO)]です。

NEW ARTICLES