めずらしいアタカマの大雪

アルマ望遠鏡の建設地チリ北部のアタカマ砂漠周辺では、6月末から7月初め(南半球のチリは冬)にかけて、大雪が降りました。
もともとアタカマ砂漠周辺は、年間降水量が100ミリ以下の非常に乾燥した土地です。夏季に悪天候に見舞われることはあっても
冬季は比較的天候が安定しているので、これほどの大雪が冬季に降るのは、とてもめずらしいことなのです。
今回、真っ白に雪化粧をした山の向こうには、アルマ望遠鏡の建設が進んでいる山頂施設(標高5000m)があります。性能試験を合格したアンテナは、山麓施設(標高2900m)からトランスポーター
に乗せられて、天候の良い日に一台ずつ、この山々を越え運ばれてゆきます。
(写真:水野範和)

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