アルマ望遠鏡では、関連各国が分担をしてアンテナの開発と製造を行っているため、
形が異なった4種類(口径12mが3種類、口径7mが1種類)のアンテナが存在します。
日本は、口径12mアンテナと口径7mアンテナの2種類を担当しています。
どのアンテナも各国が得意とする技術を生かし、アンテナの性能がより向上するような工夫が施されていますが、4種類ともアンテナの形が少しずつ違っていることが分かります。
いちばん分かりやすい見分け方は、副鏡を支えている柱(副鏡ステイ)の形と付いている位置の違いです。
各国で開発・製造されたアンテナは、チリに到着後、山麓施設(標高2900m)の組み立てエリアに運ばれて組み立てられます。その後、駆動や性能などの厳しい審査が行われ、合格したものがトランスポーターに載せられて1台ずつ山頂施設(標高5000m)に運ばれます。
写真は、山麓施設で調整中の4種類のアンテナです。
右から、日本製7m、日本製12m(後列建物前)、ヨーロッパ製12m、北米製12mのアンテナ。
(写真:水野範和)