アルマ望遠鏡 日本製直径7mアンテナ1号機の山頂設置完了

8月25日、アルマ望遠鏡の日本製直径7mアンテナ1号機が、山麓施設での性能評価を終えて山頂施設(標高5000m)に運ばれました。同じく日本が製造を担当した4台の直径12mアンテナは、すでに山頂施設で試験観測に使われており、今回の直径7mアンテナ1号機の山頂設置はそれに続くものです。日本が分担する、直径12mアンテナ4台と直径7mアンテナ12台の計16台からなるアタカマ・コンパクト・アレイ(ACA、愛称「いざよい」)の稼働に向けた準備が着々と進んでいます。

今回山頂に運ばれた7mアンテナは、調整や性能評価を経て今年5月2日にアルマ観測所に引き渡しが行われたものです。主鏡面の理想的なパラボラ面からの誤差は、もっとも良い条件下でおよそ4マイクロメートルであり、きわめて精度の高いアンテナが実現しました。残りの7mアンテナについても、性能評価や製造が順調に進んでいます。アルマ望遠鏡における7mアンテナの意義については、『日本の7mアンテナ1号機、アルマ観測所へ引き渡し』
をご覧ください。

写真は、トランスポーターに載せられて山頂施設へ向かう7mアンテナ(撮影:Joaquin Collao)と、

山頂施設に設置された7mアンテナ [Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), W.Garnier (ALMA)] です。7mアンテナのまわりに見えている3台の12mアンテナは、いずれも日本が製造を担当したものです。

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