東京都お台場の日本科学未来館で、国立天文台の学術講演会が開催されました。「暗黒宇宙の謎に迫る -宇宙創成、そして惑星・生命誕生」と題し、3名の講演者を海外からお招きしました。
小松英一郎氏による、宇宙はどうやって始まり、これからどうなっていくのかを解き明かす宇宙論の講演。そして、私たち生命の起源はどこにあるのか、その謎に天文学者はどのように迫ろうとしているのか、宇宙の化学物質の探査についてのエヴィン・ヴァン・ディショック氏の講演。
そして最後にチリの合同アルマ観測所長のタイス・ドゥフラウ氏が、宇宙の謎に迫るアルマ望遠鏡について、その仕組みや現在の建設段階まで詳しく講演しました。
世界の第一線で活躍している研究者の講演に、参加者は聞き入っていました。講演の様子はインターネット中継され、生中継は常時50名から120名ほどの視聴者にご覧いただきました。録画映像はUstream にてご覧いただけます。エヴィン・ヴァン・ディショック氏、タイス・ドゥフラウ氏の講演・質疑応答は英語ですが、同時通訳の日本語音声が記録されています。
下の写真は、参加者の質問に熱心に答える講演者。左から小松英一郎氏、エヴィン・ヴァン・ディショック氏、タイス・ドゥフラウ氏です。
- 講演プログラム
- 「現代宇宙論の最前線」 小松英一郎氏 (ドイツ・マックスプランク宇宙物理学研究所所長)
- 「星と惑星の誕生と、星間に浮かぶ生命の材料」 エヴィン・ヴァン・ディショック氏 (オランダ・ライデン大学教授)
- 「動き出したアルマ望遠鏡」 タイス・ドゥフラウ氏 (チリ・合同アルマ観測所長)