7月22日、国際天文学連合小惑星センターは、小惑星1995 WG5にKohichiro と命名したことを発表しました。野辺山ミリ波干渉計、アルマ望遠鏡モリタアレイの設計や開発に尽力した、故 森田耕一郎国立天文台教授の功績を称えての命名です。
この小惑星は、北海道の円舘金さん、渡辺和郎さんによって1995年11月18日に発見されたもので、1995 WG5 という仮の名前がついていました。小惑星Kohichiro は火星と木星の間にある小惑星帯に属する小惑星で、現在うお座の方向にあり、およそ18等の明るさで光っています。大きさは、およそ7kmと推定されています。
小惑星 Kohichiroと惑星の軌道図。
小惑星Kohichiro発見時の写真(白黒反転画像、渡辺和郎氏提供)。赤矢印の先にある点が小惑星Kohichiroです。約20分の間隔を置いて撮影された2枚の写真を、わずかに上下にずらして重ねています。普通の星は上下方向にずれて見えますが、普通の星と異なる動きをする小惑星は斜め方向にずれて見えます。1~6の数字は、小惑星の精密位置決定のために参照にした恒星を表しています。