データ解析パイプライン開発会議

3月10日から14日まで、国立天文台三鷹キャンパスALMA棟にてアルマ望遠鏡のデータ解析パイプライン開発に関する国際会議が開催されました。日米欧から天文学者とソフトウェアエンジニアが集まり、パイプラインの開発状況や今後の開発について議論しました。

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アルマ望遠鏡で研究を行う場合、観測されたデータはまず合同アルマ観測所や東アジア・北米・欧州のアルマ地域センターのスタッフによって解析され、研究者が求める質のデータになっているかどうか確認がなされます。こうした「品質保証」を経てデータが研究者に渡されるため、研究者はスムーズに研究を進めることができます。一方、ますます増大するアルマ望遠鏡観測データを速やかに解析するために、自動的にデータを処理する解析パイプラインソフトウェアの開発も行われています。

今回の会議では、パイプライン処理の開発やテストにおいて鍵となる人々が一堂に会し、現状の把握と今後の開発・テストの方針などについて議論しました。パイプラインの開発は順調に進んでおり、早ければ今年の中ごろにはこのシステムを使った自動処理が部分的に開始される見込みです。

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