アルマ望遠鏡山頂施設ジオラマを新設

国立天文台三鷹キャンパスに新しいアルマ望遠鏡のジオラマを設置しました。日本からは遠くチリにあるアルマ望遠鏡に簡単に行くことはできないこともあり、現地を再現した模型を制作しました。

実際は茶色い広大な土地が広がるアタカマ砂漠ですが、ジオラマは白くし、地面の凹凸や山肌が美しく見えます。写真の青いLEDライトが点灯しているところは、最大展開のアンテナの位置です。最小展開のボタンを押すと、コンパクトなアンテナ配置に、モリタアレイのボタンを押すと日本が担当した16台のアンテナ位置に切り替わります。他に、観測技術棟と2つの山のボタンを押すと、白いLEDライトが場所を示します。左側上部のディスプレイは映像が流れていますので、現地の様子やアルマの説明を見ることもできます。

アンテナの間隔を狭くした場合は「最大展開」約150mの範囲になり、アンテナ間を広くとって観測した場合は「最大展開」、最大約16kmの範囲に広がります。ライトを点灯してどのくらい違うのかを実感してみてください。非常に広大な土地を表現するため、ジオラマの大きさを180cm四方と大きくとり、壁掛けにすることで限られたスペースにも展示できるようにしました。縮尺は10000分の1です。なお、壁から取り外して足を付けて水平に置くと他の場所で展示することもできます。

新しくなったアルマ望遠鏡山頂施設ジオラマは国立天文台三鷹キャンパスの展示室でお楽しみください。手前にはアルマ望遠鏡12mパラボラアンテナ模型もあります。

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