自然科学研究機構野辺山展示室にアルマ望遠鏡展示を設置

国立天文台野辺山宇宙電波観測所内に、「自然科学研究機構野辺山展示室」がオープンしました。夏でも涼しい野辺山高原の展示室に、ぜひお越しください。

自然科学研究機構は、国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所、アストロバイオロジーセンターが所属する大学共同利用機関で、広く自然科学を研究対象としています。この展示室では、自然科学研究機構本部と所属研究機関の研究活動をポスターや模型、映像でご紹介しています。

国立天文台コーナーでは、アルマ望遠鏡をはじめとするさまざまなプロジェクトをご紹介しているほか、立体視できる平面スクリーンを持った4次元デジタル宇宙シアター(4D2Uシアター)システムも導入しています。アルマ望遠鏡の展示物としては、実物に忠実に再現された日本製7mアンテナの1/20スケール模型、国立天文台先端技術センターが開発したバンド10受信機、そして標高5000mのアルマ望遠鏡山頂施設ジオラマを展示しています。

展示室のある建物は、もともとは野辺山ミリ波干渉計の観測棟として建てられ、10年ほど前まで観測に使われていました。その後は受信機実験などが行われてきましたが、展示室への模様替えにあたって観測に使われていた多くの機器や計算機、さらには仮眠室なども撤去され、すっきりとした空間に生まれ変わりました。観測当時の様子をご紹介するために、干渉計の操作卓や専用高速計算機(相関器)の一部は展示用に保存されています。日本におけるアルマ望遠鏡計画発祥の地ともいえる野辺山で、宇宙を見る目の発展と広がりを感じてみてください。

この展示室は2016年9月いっぱいまでの開館で、4D2Uシアターの上映は8月30日までの予定です。展示室の詳細や4D2Uシアターの上映スケジュールなどは、自然科学研究機構野辺山展示室のウェブページをご覧ください。

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