公益財団法人 天文学振興財団が公募する「吉田庄一郎記念・ニコン天文学業績賞」が、アルマプロジェクトのメンバー4人に送られました。
受賞理由:アルマ偏波観測の実現とミリ波サブミリ波偏波観測サイエンスの推進
受賞チーム:永井洋(特任准教授)、中西康一郎(特任准教授)、Charles L. H. Hull(特任助教/国立天文台フェロー)、亀野誠二(教授/アルマ合同観測所)
吉田庄一郎記念・ニコン天文学業績賞は、新たな天体観測手法・技術の研究・開発などに顕著な業績を上げた者に送られる賞です。アルマ望遠鏡の偏波観測手法を実現に大きく貢献し、科学的成果の創出に長期にわたり貢献をしてきたことが認められ、今回の受賞となりました(参考:チリ観測所の2グループが国立天文台長賞を受賞)。偏波観測は、天体の磁場構造を探る有効な手段で、受賞チームの成果を含め、これまでのアルマ望遠鏡の観測によって様々な天体現象の謎が解き明かされてきました(参考:2020年度国立天文台若手研究者奨励賞をChat Hull特任助教が受賞)。
今回の受賞を受けてチームは、「栄誉ある賞を頂き大変光栄です。審査員の方々、また、この仕事に携わるチャンスをくださった関係者の方々にお礼申し上げます。今後もアルマ偏波観測によるサイエンスを推進すると共に、この受賞を機に、天文学コミュニティの皆様が、アルマ望遠鏡の偏波観測を利用し、新たな地平を切り開いて頂けることを期待しています。」とコメントしています。