2020. 12. 31

【ALMAメールマガジン】アルマ望遠鏡の観測成果、2020年のハイライト

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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2020年12月31日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。

 

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Pick up!
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◎アルマ望遠鏡の観測成果、2020年のハイライト
2020年、新型コロナウイルスの影響によりアルマ望遠鏡は3月20日以降観測を停止していますが、これまでに取得された観測データから様々な成果が発表されました。今回は、その中から注目の3本を振り返ります!

 
まず生命の材料に迫る研究として、アルマ望遠鏡は若い星の周りに、彗星探査機ロゼッタは彗星に、それぞれ生命の材料のひとつであるリンを発見しました。星の誕生現場と現在の太陽系をつなぐ「化学の糸」を解き明かす成果です。

 
▼彗星と星形成領域にリンを含む分子を検出 -アルマ望遠鏡と彗星探査機ロゼッタの協働
https://alma-telescope.jp/news/phosphorus-202001

 
また、おうし座方向にある「星の卵」ともいうべき高密度ガス雲32個がアルマ望遠鏡によって観測され、ガス雲自身の重力によって収縮し、星へと急成長する様子が明らかになりました。

 
▼星の卵の「国勢調査」―アルマ望遠鏡が追う星のヒナ誕生までの10万年
https://alma-telescope.jp/news/press/taurus-202008

 
さらに宇宙の遥か彼方(124億光年先)では、赤ちゃん銀河の中のガスが予想外に静かで秩序だった動きをしていることが発見され、これまでの銀河の進化に関する理論を覆す結果が得られました。

 
▼アルマ望遠鏡、予想外におとなしい赤ちゃん銀河を発見
https://alma-telescope.jp/news/spt0418-202008

 
宇宙の近傍から遠方まで、今後もアルマ望遠鏡の観測成果にご期待ください。

 

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Topics
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◎オンライン交流イベント「アルマ望遠鏡で知る最新の天文学講座」
2020年12月6日、東京都三鷹市主催のオンライン交流イベント「アルマ望遠鏡で知る最新の天文学講座」が開催され、国立天文台から3名の研究者が登壇しました。アルマ望遠鏡がチリに設置されていること、国立天文台の本部が三鷹市にあることから、三鷹市は東京2020パラリンピックに向けたチリ選手(卓球など)の事前キャンプ地に選ばれています。
https://alma-telescope.jp/news/mitaka-202012

 

◎チリでの日食観察オンライン講習会
2020年12月14日、南米チリで皆既日食を観察できる機会が巡ってきました。そこで、チリの首都サンティアゴに事務所を構える国立天文台チリ観測所では、チリ在住の日本の皆さんに天体観察の面白さを知っていただこうと、日食前日にオンライン講習会を開催しました。翌日はお天気に恵まれ、サンティアゴ周辺でも部分日食を見ることができ、木もれ日が欠けるようすが見られました。
https://alma-telescope.jp/news/eclipse-202012

 

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Afterword
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先週月曜日、2020年を締めくくる天文イベント「木星と土星の最接近」がありました。南西の空でくっつきそうなほど近くに並ぶ2つの惑星を眺めた方も多かったのではないでしょうか。今日現在も、比較的近距離にある木星・土星を観察することができます。そして明日は、2021年のスタートを飾る『初日の出』を迎えます。各地の日の出時刻は、札幌07時06分、東京06時51分、大阪07時05分、福岡07時23分。新しい時代の風を帆に受けて、2021年も人類未踏の宇宙の謎に挑むアルマ望遠鏡の最新成果をお伝えしていきます。来年も、よろしくお願いいたします。

 
※各地の初日の出の時刻は、以下の国立天文台ウェブページをご参照ください。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/01-topics01.html

 

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